品質管理と生産能力の向上への取り組み

ロール・シャフト製作において、様々な分野から高い評価を獲得しているパイテックは、機械設備の導入・独自技術の追求だけでなく、品質管理への取り組みや生産能力の構築にも力を入れているようです。

品質管理では、安全で高品質な製品づくりを目指し、品質マネジメントシステムの国際規格として知られる「ISO9001」の取得。さらに、技能検定取得支援やキャリアアップ支援、QCサークルなどによって、グループ内の技術向上に努めているといいます。技能検定とは、「労働者の有する技能を一定の基準により検定し、国として証明するための国家検定制度」のこと。パイテックを含むサクライグループでは、この技能検定取得者は17名にものぼるなど、取得支援に力を入れていることが伺えます。

また、パイテックが大きな優位性としている大口径ロールや長尺シャフトの仕上げ作業には、人の手を介さなければ実現不可能な領域がどうしてもあるのだそうです。“匠”の技術と経験、工夫が、ミクロンの世界での作業を実現しているとのこと。技術力に絶大な自信を持っているサクライグループでも、最終仕上げ出来る人物は一握りだといいます。

そこでパイテックでは、それだけ難しい仕事をしっかと次世代へ受け継がせるため、人材育成と独自技術の創造には一層注力して取り組んでいるのだそうです。人材育成では、定期的に開催される“匠”の職人による実践レクチャーや技術研究会、自己啓発や業界研修なども含め、社員のスキルアップ・キャリアアップを支援しているようです。あわせて、加工技法の見直しなども積極的に行うなど、現場で働く社員の加工技術向上のためには努力を惜しまないパイテックの社風が見られます。こういった取り組みが、業界トップクラスの加工精度を実現し、クライアントからの信用にも繋がっていくのではないでしょうか。

そして、パイテックは柔軟な生産能力の管理も武器の一つとなっているそうです。現場では「一人多台持ち」を基本としたNC化の推進により、無人化・省略化を追求。昼夜2交代制で日頃から量産体制を構築しているとのことです。

さらに、突発的に舞い込んできた緊急性の高い案件にも対応できるよう、グループ内の各工場で仕事の振り分けや連携ができる体制が整えられているといいます。これにより、必要な設備がフル稼働してしまっていてもグループ内で作業を割り振り、最適化することで必要な生産能力の確保が可能となり、1社単独では不可能な柔軟性のある生産能力確保を実現しているのだそうです。