創業70年による一貫体制

1941年に誕生したサクライグループは、創業以来一貫してロール加工・シャフト作成の分野に取り組んできたといいます。パイテックもそんなサクライグループの一員として、制作技術やノウハウの蓄積、先見性のある機械設備や最新技術の導入などを積極的に行ってきたそうです。

それによりパイテックでは現在、材料調達を除いたほぼ全てにいたる加工工程を自社内で対応できる体制が実現。研削から研磨や旋盤、スライス、バランス、仕上げなどの加工工程から、検査・納入搬送まで、パイテック単独で完結できる一貫体制となっているといいます。

これにより、ロール・シャフトの材料を自社工場へ搬入後、製品の最終仕上げから納品までスムーズに対応できるようになったといいます。グループ内で完結することで、短納期化やコスト削減、工程管理の簡略化といったメリットがあり、クライアントからも高い評価を得ているのだそうです。

また、パイテックはロジスティクスにも強みを持っているといいます。サクライグループが所有している大型トラックは、2トン、3トン、3.5トン、8トン、25トンと数多くあり、グループ内で仕上げた製品は責任を持ってクライアントの元まで配送。自社トラックで配送することにより、夜間の配送や緊急性の高い製品の即時配送など、クライアントのニーズに合わせたデリバリーが可能になっているのだそうです。他者の配送業者を使わないので、配送料などの面からも低コスト化を実現しているといえそうですね。自社で配送まで行ってくれるので、業者間の配送トラブルなども少なく安心できそうです。

そんなパイテックのテーマは、「丸棒一本をご用意したら、あとはお任せください」。グループ中核である桜井鉄工所をはじめ、グループが培ってきた加工技術は今やミクロの領域へとフィールドを拡大しています。より精巧・より高品質。超大型ロールから超精密ポンプ軸・シャフトなど、「丸モノ」の取り扱いには絶対的な自信を持っているとのこと。中でも、原子力発電所や大型船舶に使用される部品など、わずかな誤差も許されない重要な部品については、高い品質管理体制と“匠”の技術を後世へ継承していく人材育成制度により、パイテックが特に強みとしている分野であるようです。

精密加工や長尺・大口径加工に加え、これらの強みを持つパイテック。大阪に社屋を構える会社でありながら、その取引実績は日本全国にまで及ぶといいます。まさに、日本の産業を支えてきた会社の一つといえるのではないでしょうか。